メール機能はレンタルサーバー(共有)の基本的なサービスになります。メール運用だけでレンタルサーバーを利用するユーザーもいます。メールはインターネット利用において欠かせないサービスの1つでしょう。レンタルサーバーではメール関連のサービスが多くあるので、どのようなサービスが提供されいるのか詳しく説明します。
レンタルサーバー(共用サーバー)で提供されるメール機能は、メールアドレスを作成する基本的な機能以外にも便利な機能を提供しています。ホスティング業者によって提供される機能は異なりますが、幾つか代表的なメール関連サービスについて紹介します。
メール機能に関して主に考えることは、「メールが作成できるドメイン名とメールの作成数」「メーリングリスト」「メール転送」「メールフィルタ」「メールウィルスチェック」「Webメール」などについてです。
メールアドレスはドメインサービスと密接に関係しています。なぜなら、メールアドレスは「アカウント名@ドメイン名」という形で作られているからです。従って、メールアドレスを作成できるドメイン名は、「独自ドメイン」「サブドメイン」「マルチドメイン」があり、それぞれのドメイン名において作成できるかの有無があります。
各ドメインサービスについて簡単に説明します。独自ドメインとは、ユーザー自身が任意の名前で取得したドメインのことを指します。レンタルサーバー(共用サーバー)を契約した際、この独自ドメインをサーバーに設定することが出来るサービスです。マルチドメインは1つのサーバー契約で複数の独自ドメインが利用できるサービスで、最初の独自ドメイン以降に追加した独自ドメインのことです。サブドメインはドメインをより小さく分割してさらに細かく分類したもので、独自ドメインやマルチドメインで追加したドメインや、或いは、サーバー契約時にホスティング業者が用意したドメインに対してサブドメインを作成することが出来ます。
これらの各ドメイン名に対しアカウント名を決めてメールアドレスを作成することが出来ます。そして、それぞれのドメイン名で作成するメールアドレスには、作成の有無や作成数に制限が設けられている場合があるのでチェックしましょう。
メーリングリストやメール転送機能はとても便利な機能なので、サービスの有無や内容を確認しておくと良いでしょう。
メーリングリストはサーバーで作成した任意のメールアドレス宛にメールを送信することで、複数の宛先へ一括してメールを送信できるサービスです。例えば、アルバイトのメンバー全員、サークルのメンバー全員、顧客全員、など纏まったグループに対してメールを一括送信することが出来ます。メーリングリストの作成数や一括送信できる宛先登録数には制限が設定されている場合があります。
メール転送機能は、サーバーで作成したあるメールアドレス宛に送信されてきたメールを他のメールアドレスに自動送信する機能です。例えば、パソコンのメールアドレス宛に送信されたメールをスマートフォンや携帯のメールアドレス宛に送信する場合などに使用することが出来ます。転送できる宛先数に制限が設けられている場合があります。
メールフィルタ機能は、スパムメールなどの迷惑メールをサーバー側で受信拒否したり振り分けて迷惑メール専用フォルダなどに格納する機能です。メールフィルタ機能があれば、迷惑メールをサーバー側で弾くことが出来るのでメールソフト(Outlookなど)で受信しなくて済みます。スパムメールなどの迷惑メールが多い今日では役に立つ機能です。
迷惑メールを選別する条件や選別後に処理する内容は、ホスティング業者が提供している管理画面で設定します。このような設定をフィルタリングと言いますが、その詳細内容はホスティング業者によって変わります。
これは、ホスティング業者が提供するメールのウィルスチェックサービスです。ウィルスに感染したメールを検知・削除する機能を提供します。このサービスを利用すれば、ウィルスに感染したメールをサーバー側で弾くことが出来るのでメールソフト(Outlookなど)で受信しなくて済みます。ウィルスチェックソフトに、F-Secure社などのサードパーティーのソフトウェアを活用している場合が多くあります。
Webメール或いはWebメーラーと呼称されるサービスは、メールソフト(メーラー、Outlookなど)を利用しなくてもWebブラウザ(Internet Explore、Chrome など)を通してサーバーのメールを閲覧することが出来るサービスです。Webベースのアプリケーションソフトウェアです。
最近では、Webメーラーを提供しているホスティング業者も多くあります。このサービスを利用すれば、インターネットに接続できれば何処からでもメールをチェックできるようになります。Gmail や Yahooメール のように使用できるイメージです。