端的に言うと独自のホームページやブログを立ち上げてインターネット上に公開したり、メールアドレスを作ったりすることが出来ます。「でもFC2やアメーバなどの無料ブログなどもあるし、インターネット回線を契約しているプロバイダーなどがホームページ立ち上げのスペースを無料で提供しているけど、何が違うの?」と思われる方もいるでしょう。大きな違いは、提供されるサーバーの機能・スペックやスピード・安定性、データのバックアップ体制、Webアプリケーションサービス、サポート体制などです。有料のレンタルサーバーでは充実したサービスの提供を受けることが出来ます。
無料サービスでは、サーバーの容量が足りなかったり、安定しなかったり、メールアドレスが1つしか作れなかったり、オリジナルデザインが作れなかったり、プログラム言語が利用できなかったり、ドメイン名が決められなかったりなど、様々な制約があります。また、無料サービスの場合、不要な広告が表示されたりします。さらに、最大のリスクとして、サービス停止によるサイト閉鎖という事態が高い確率でありえます。この場合、せっかく育てたドメインを変更したり、Webサイトを引越しする必要があり、アクセス数を大幅に減少させる場合もあります。
有料のレンタルサーバーを利用するとそれらの制約が取り払われます。独自ドメインやマルチドメインの利用、サブドメインの複数設定、大容量ディスクスペース、FTPやSSHなどの接続サービス、Webブラウザでサーバーを遠隔操作できる管理画面、複数メールアドレスの作成、ウィルスメール・迷惑メールフィルタ、SSLの暗号化通信、PHPやPerlなどのプログラム言語の利用、データベースの作成など、非常に充実した機能が用意されています。
個人や会社のオリジナルホームページやブログの構築・公開は勿論、掲示板やチャット、オンラインショップ(ECサイト:電子商取引)など、動的でインタラクティブ(双方向)なWebサービスを公開したり、アフィリエイトサイトを運営、会員制Webサイトの構築、容量の大きいファイルをネット上に保存して他のユーザーと共有するなど、様々な活用方法を可能で、小規模から大規模まで多様な用途に対応できます。
その他にも、Webメーラー(メールをWebブラウザから操作するWebアプリ)やWebファイルマネージャー(サーバーのファイルをWebブラウザから操作するWebアプリ)などのWebアプリケーションの提供、メーリングリストの作成、メールマガジンの発行など便利なサービスを提供してくれます。さらに操作方法が分からなかったり、契約内容や料金についての質問などについて、業者の専門スタッフによって電話やメールによるサポートを受けることが出来ます。
しかしながら、レンタルサーバーによってもサービス内容に差異があります。目的とする用途に合わせてレンタルサーバーのサービス内容を確認する必要があるでしょう。