インターネット接続回線とは、レンタルサーバー(共用サーバー)を運用しているサーバーマシンに接続させているインターネット回線のことです。接続回線や単に回線とも言います。自宅のパソコンにも無線や有線でインターネット回線を接続させていると思いますが、それと同じです。提供される接続回線にはタイプや容量の種類があり、サーバーのスピードや安定性に影響を与える要因となります。
このインターネット接続回線はホスティング業者のバックボーンへ繋がっています。バックボーンは拠点間を結ぶ基幹回線であり、レンタルサーバーを運用している施設と他の施設を結ぶ大容量のインターネット回線です。例えば、高速道路のようなものです。各サーバーマシンに接続されているインターネット接続回線はバックボーンへと接続されており、例えて言うなら、接続回線はバックボーンという高速道路に繋がる一般道のようなものです。
インターネット接続回線の種類には共有と占有があります。共有回線は複数ユーザーで共有して使用する回線です。専用回線は契約ユーザーのみで占有して使用する回線です。レンタルサーバー(共用サーバー)の場合、回線は共有回線となり、サーバーに収容されているユーザー全員で共有して使用します。専用サーバーの場合は専用回線が選択できます。専用回線の場合、その回線のすべての帯域を契約ユーザーが利用可能です。
また、回線のタイプにベストエフォート型やギャランティ型というものがあります。ベストエフォート型は、「最大限努力しうて提示しているパフォーマンスを実現します」という意味です。サービス内容を保証するものではありません。ベストエフォート型100Mbpsの回線の場合、理論上最大値で100Mbpsとなりえるということで、実際は7割程度のパフォーマンスになり、場合によってはそれ以下になることもあります。一方、ギャランティ型は品質を保証します。提示しているパフォーマンスを実現するサービスです。
共有回線やベストエフォート型は個人でも負担できる低価格帯で提供されます。専用線やギャランティ型ではとても高いコストが発生します。
バックボーンが太くてもサーバーへ通している接続回線容量が低ければ、そこがボトルネックになり、サーバーマシンスペックやバックボーンの恩恵を受けにくくなってしまします。スポーツカーに搭乗していて、さらに高速道路が空いていたとしても、一般道路が混みあっていれば目的地までに到着する時間が伸びてしまうのと一緒です。
レンタルサーバー(共用サーバー)の場合は、サーバーに収容されているユーザー全員で利用する共有回線なので、回線の混雑状態はサーバーに収容されているユーザー数やユーザーの稼働状態に大きく左右されます。共有回線は、10Mbps、100Mbps、1Gbps、などと提示しているホスティング業者も存在しますが、他の要素に大きく影響を受ける相対的なものなので、一概に余裕のある容量なのかどうかの判断は出来ないと思います。しかしながら、容量の太い回線であることは望ましいでしょう。インターネット接続回線はレンタルサーバー選定のための1つの要素と考えてみましょう!
ホスティング業者の中にはインターネット接続回線容量を公開しているのでチェックしてみましょう。
(2018/8現在)