最近のレンタルサーバー(共用サーバー)であれば、ほとんどのプランで、PHP、Perl、Ruby、Pythonなどのプログラム言語が利用可能です。プログラム言語を利用してWebアプリケーションやWebサイトを開発・公開したい方は、各プログラム言語のサービスの有無やバージョンチェックをしてみましょう。ホスティング業者のHPの機能一覧ページで確認できます。
今直ぐに利用する予定がない方でも、将来利用する可能性があると思う方はプログラムが利用できるプランを選択してみてはどうでしょうか。
これらのプログラム言語を利用するとWebの世界が一気に広がります。1つ覚えるだけでも十分楽しめます。是非習得してみて下さい。
PHP(ピーエイチピー)とは【PHP:Hypertext Preprocessor:ピーエイチピー・ハイパーテキスト・プロセッサー】の略称で、Webサーバーの拡張機能の1つであり、ウェブ開発に最適化されたオープンソースの汎用スクリプト言語です。スクリプト言語とは、このプログラムで書かれたアプリケーションが、その動作内容を示すソースコードを台本のように解釈しながら実行する種類の簡易的なプログラム言語のことです。また、記述したプログラムは実行までの手順が簡略化されており、直ぐに結果を出力出来るのも特徴の1つです。
PHPはもともと動的なWebページを作成するために開発されたため、PHPコード(スクリプトコード)をHTMLファイルの中にタグのように埋め込んで使用できる非常に便利な仕様となっています
また、PHPはインタープリター言語でもあり、C言語などのようにコンパイル(コンピュータ上で実行可能な形式に変換すること)する必要がないので、プログラムを記述したら直ぐに実行する事が出来ます。インタープリター言語とは、インタープリターという仕組みが、PHPで記述されたソースコードをコンピューターで実行可能な形式に変換しながら実行するタイプの言語です。JavaScriptも、テキストベースのインタープリター言語である為、PHP と似ていますが、PHPはプログラムコードをサーバー側で実行し、その処理結果をクライアント(Webブラウザ)側に送信する点が大きく違います。
PHPは個人で開発が始められましたが、コードが公開され、様々な開発を経て、現在では世界中で使われるプログラム言語となりました。
PHPの設定の自由度は非常に高く、シェルユーザーコマンドを全て実行可能な完全なサーバーアプリケーションを作成することもできます。逆に、厳しく制御された環境で低リスクの簡単なサーバーサイドインクルードを使用できるようなアプリケーションを構築することも出来ます。PHPは、多くの拡張モジュールやオープンソースやフリーのアプリケーションが存在し、開発者はそれらを手軽に利用できます。また、多くのOS、Webサーバー、データベースサーバーに対応しており、日本語マニュアルも完備されているので、導入が容易です。
PHPを習得すれば、HTMLだけでは実現できない動的なWebサイトが構築できるでしょう。PHPは、Yahoo、楽天、Facebookなどで採用されています(2011年11月現在)。
Perl(パール)とは【Practical Extraction and Report Language:プラティカル・エクストラクション・アンド・リポート・ランゲージ】の略称で、UNIX OS や Windows OS など多くのプラットフォーム上で動作可能なプログラミング言語です。この言語は1987年ラリー・ウォール(Larry Wall)氏によって開発されました。Webアプリケーションの作成、システム管理、テキスト処理などの開発プログラム言語として広く使用されています。特に、テキストの検索や抽出などのファイル処理に優れています。
Perlの表記法はC言語に似ていますが、C言語を始め、sed、awk、シェルスクリプトなど、他のプログラミング言語の優れた機能を取り入れています。Perlはコンパイル処理(コンピュータ上で実行可能な形式に変換すること)が不要なインタープリター型の為、プログラムを記述したら直ぐに実行する事が出来ます。スクリプト言語の中でも高速の処理が可能であり、高い後方互換性(古いバージョンとの互換性がある)を持っています。
モジュールとして新たに機能を付加する事も出来ます。例えば、Benchmark、base、Encode、utf8、file::Basename、file::Copy、file::Path、file::Spec、file::Temp、Net::FTP、Scalar::Util、Storable、Sys::Hostname、Time::Piece、FindBin、など標準で使える数多くのモジュールが存在しているのも、大きな特徴と言えるでしょう。
PerlはGPL(The GNU General Public License:ソフトウェアライセンス=フリーソフトウェアライセンス)としても配布されています。
余談ですが、Practical Extraction and Report Language、「実用的なデータ取得レポート作成言語」という意味と共に、Pathlogically Eclectic Rubbish Lister、「病的折哀主義のガラクタ出力装置」という隠れた意味もあると、開発者ラリーによる話しがあります。
Python(パイソン)とは、オブジェクト指向のスクリプト型言語です。オープンソースでPSF(Python Software Foundation License)で無償配布されています。このスクリプト言語は、1990年オランダ人のグイド・ヴァンロッサムによって開発されました。スクリプト言語とは、記述や実行が比較的容易なプログラムを台本のように解釈して実行するタイプのプログラム言語の総称です。また、記述したプログラムは実行までの手順が簡略化されており、直ぐに結果を出力出来るのも特徴の1つです。良く知られているスクリプト言語は、JavaScript、Perl、Python、PHP、Rubyなどがあります。
Python は初心者にも扱いやすい比較的難易度の低いプログラム言語ですが、GoogleやYahooなどでも採用されており、大規模開発にも利用できる機能を兼ね備えています。Python の文法はシンプルでとても可読性や保守性が高く、手続き型であるため自然言語に近い形で記述できます。標準ライブラリに加えて、多くのサードパーティーモジュールが用意されており、豊富な機能を実装することが出来ます。特に標準ライブラリでは、非同期プロセスからzipファイルの圧縮展開まで多様な機能を備えていることから、「バッテリー同梱(batteries included)」などと表現されています。Python の機能拡張やモジュールはC言語やC++で記述・作成することが可能です。動的な型付けが強い言語としても有名です。Pythonはクロスプラットフォームに対応していて、Windows OS、Mac OS、Linux、UNIX系 OS、Javaプラットフォーム(Jython)、.NET Framework(IronPython)上で動作可能です。
初期バージョンは、1991年オランダ人のグイド・ヴァンロッサムによって公開されました。その後、1994年にバージョン1、2000年にバージョン2、2008年にバージョン3がリリースされ、最新のバージョン3.3.4は2014年1月にリリースされています。開発はPythonソフトウェア財団によって行われています(2014年1月現在)。
Ruby(ルビー)とは、オブジェクト指向のスクリプト言語です。日本のソフトウェア技術者である「まつもとゆきひろ氏」個人によって開発されました。通常の手続き型プログラミングに加え、オブジェクト指向プログラミングを行う事が出来ます。スクリプト言語とは、このプログラムで書かれたアプリケーションが、その動作内容を示すソースコードを台本のように解釈しながら実行する種類の簡易的なプログラム言語のことです。また、記述したプログラムは実行までの手順が簡略化されており、直ぐに結果を出力出来るのも特徴の1つです。
Rubyは、強力な正規表現処理能力がありテキスト処理に優れています。シンプルな文法でイテレータなどの機構を備え、また、可読性の高さを意識して作られた構文により、比較的簡単にプログラミングが可能です。Rubyは、演算子オーバーロード、マルチスレッド、クラス定義、正規表現処理、イテレータ、クロージャ、例外処理、ガベージコレクションなど、本格的なオブジェクト指向プログラミングを行える機能を備えています。Perl(パール)のように手軽に使える上に、拡張モジュールを組み込む事も可能です。簡易的で手軽な上に、充実した機能を備えたRubyは現在人気のプログラム言語の1つであり、利用者が増えています。
RubyはOSS(Open Source Software:オープンソース・ソフトウェア)として提供されているため、無償で利用する事が出来ます。また、Linux OS、UNIX系 OS、Mac OS、Windows OSなどといった、様々なプラットフォーム上での動作が可能です。