通常、外国為替市場では大量の通貨が取引されるため、1万通貨単位での取引が主流で、取引単位は「ロット」として定義されていますが、インターネットと個人投資家の台頭によって、少額の投資でも取引ができるサービスを実施するFX業者(ブローカー)が増え、1通貨単位での取引が出来るようになりました。
1通貨単位 |
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対米ドル |
USD/JPY(米ドル/日本円)」では1ドル |
対ユーロ |
EUR/JPY(ユーロ/日本円)」では1ユーロ |
1ロットは100,000単位の通貨を指します。
例えば、1ロットのUSD/JPY(米ドル/日本円)取引では、100,000米ドルを取引することになります。
1ドル148円のレート(2024/8)であれば、100,000✕148=14,800,000円(1480万円)となります。
1ミニロットは10,000単位の通貨を指します。
例えば、1ミニロットのUSD/JPY(米ドル/日本円)取引では、10,000米ドルを取引することになります。
1ドル148円のレート(2024/8)であれば、10,000✕148=1,480,000円(148万円)となります。
1マイクロロットは1,000単位の通貨を指します。
例えば、1マイクロロットのUSD/JPY(米ドル/日本円)取引では、1,000米ドルを取引することになります。
1ドル148円のレート(2024/8)であれば、1,000✕148=148,000円(14万8千円)となります。
1ナノロットは100単位の通貨を指します。
例えば、1ナノロットのUSD/JPY(米ドル/日本円)取引では、100米ドルを取引することになります。
1ドル148円のレート(2024/8)であれば、100✕148=14,800円となります。
これは、いくつかのブローカーで提供されており、特に小規模トレーダーにとっては有用です。
FX取引では、トレーダーは ロット または 通貨単位 を利用して取引します。1通貨単位は特に重要で、市場の動きによる価値の変動を計算する際の基本単位となります。たとえば、1pips(価格変動の最小単位)の価値を計算する際には、取引している通貨の単位数を考慮に入れる必要があります。
USD/JPY(米ドル/日本円) | |
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Bid(売り) | Ask(買い) |
148.000 | 148.002 |
スプレッドは0.2銭(0.2pips) |
FX市場での「1通貨単位」は、取引の基本となる単位であり、トレーダーが自身の取引戦略に基づいて取引量を調節する際の重要な要素です。この単位を理解することは、市場の動向を解析し、適切な取引決定を行う上で不可欠です。