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pips(ピップス) は、FX取引(外国為替証拠金取引)で使用される最小の表示単位です。pip(ピップ) は「percentage in point」の略で pips(ピップス) は複数形です。
FXでは 異なる通貨同士=通貨ペア で売買取引を行いますが、リアルタイムで売買価格は変動します。例えば、USD/JPY(米ドル/日本円)での取引の場合、「売値(Bid)が140.000円で買値(Ask)が140.002円」だったのが、次の瞬間には「売値(Bid)が140.002円で買値(Ask)が140.004円」という形で、常に変動しています。
USD/JPY(米ドル/日本円) | |
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売値(Bid) | 買値(Ask) |
140.000円 | 140.002円 |
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USD/JPY(米ドル/日本円) | |
---|---|
売値(Bid) | 買値(Ask) |
140.002円 | 140.004円 |
この値動き(変動)を表す 最小の表示単位 が pips(ピップス) です。
GBP/JPY(英ポンド/日本円)、EUR/USD(ユーロ/米ドル)など、他の通貨ペアの取引でも同じです。様々な通貨ペアの取引が行われる中、変動幅を各通貨単位で表示するのではなく、 pips という共通の単位で表示します。異なる通貨同士の取引でも共通の単位で変動幅を表示することができます。
通常、単位というものは共通の物差しになります。例えば 1m はどの国でも 1m の長さを表します。ですが、pips は通貨ペアによって幾らになるか異なります。例えば、USD/JPY(米ドル/日本円)では「1pips=0.01円(1銭)」、ユーロ/米ドルでは「1pips=0.0001米ドル」となります。
USD/JPY(米ドル/日本円)
EUR/USD(ユーロ/米ドル)
円を含む通貨ペアの場合「1pips=0.01円(1銭)」、円を含まない外貨の通貨ペアの場合「1pips=0.0001外貨単位」となります。通常は通貨ペアの価格の小数点以下第4位の変動をpips(ピップス)となります。
円を使用してFX取引を行う場合、スプレッドの主な表示単位は「銭」と「pips(ピップス)」の2つになります。
銭:日本円が含まれた通貨ペアで取引を行う場合、スプレッドの単位は「銭」となります。0.1銭=0.001円、1銭=0.01円、10銭=0.1円、100銭=1円。
pips(ピップス):日本円を含まない通貨ペアで取引を行う場合、スプレッドの単位は「pips(ピップス)」となります。1pips が幾らになるのかは、通貨ペアによって異なります。例えば、USD/JPY(米ドル/日本円)の場合、1pips=0.01円(1銭)、EUR/USD(ユーロ/米ドル)の場合、1pips=0.0001米ドルとなります。0.0001米ドルを円換算してみると、例えば1ドル150円とした場合、0.0001米ドルは0.015円(1.5銭)になります。
画像ブローカー
FX の ブローカー とは、FX市場(外国為替市場)での取引を仲介する金融機関や会社(FX業者やFX会社)のことです。ブローカーは、個人投資家や機関投資家、機関などの組織、FXトレーダーが通貨ペアを売買するためのプラットフォームやサービスを提供し、取引の執行を行います。
画像通貨ペア
FXの 通貨ペア とは、外国為替市場で取引される2つの通貨の組み合わせです。取引では、一方の通貨を買うと同時に、もう一方の通貨を売る形になります。通貨ペアは、どの通貨が基準となるか 基軸通貨 と、どの通貨が対照となるか 決済通貨 によって取引されます。