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UPDATE:2024年09月02日

スプレッドとは [FX用語]

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スプレッドとは

ドによるコストは、2,000銭 ですので
FX の スプレッド(Spread) とは、通貨ペア売値(Bid)買値(Ask) を指します。

売値(Bid) と 買値(Ask) の 差

単位のことを指します

ある通貨ペアを 買うときの価格(Ask) と 売るときの価格(Bit) の 差がスプレッド です。
※通貨売買価格は、スプレッド分「売値(Bit)」が低く「買値(Ask)」が高くなっています。

例えば、USD/JPY(米ドル/日本円) の売値(Bid)が100.000円、買値(Ask)が100.002円の場合、スプレッドは「0.002円=0.2銭(0.2pips)」です。1米ドルを買う(買値Ask)ために必要な日本円は「100.002円」となり、1米ドルを円に戻す場合(売値Bid)は「100.000円」となります。

USD/JPY(米ドル/日本円)
売値(Bid)買値(Ask)
100.000100.002
スプレッドは0.2銭(0.2pips)
0.1銭=0.001円(0.1pips)
1銭=0.01円(1pips)
10銭=0.1円(10pips)
100銭=1円(100pips)

※通貨ペアでは通常買値(Ask)が高くなっています。

スプレッドは実質コスト

FX の取引において、通貨の売買を行う度に必ず スプレッド による差額が生じます。このことから、スプレッド は実質的な取引コストを言われています。
スプレッドが狭いほど取引コストが低くなります。スプレッドは通貨ペアや市場の流動性、FX業者(ブローカー)によって異なります。

画像スプレッドの狭い/広い
通貨ペアの 売値(Bid) と 買値(Ask) の価格差が小さいことを「狭い」と言い、価格差が大きいことを「広い」と言います。

スプレッド一覧の例

日本円が含まれた通貨ペアでのスプレッド表示例。
スプレッドは1通貨単位に対しての内容です。

通貨ペアスプレッド
米ドル/円0.2銭
ユーロ/円0.4銭
豪ドル/円0.5銭
ポンド/円0.9銭
NZドル/円0.7銭
カナダドル/円0.6銭
スイスフラン/円1.8銭
香港ドル/円2.0銭

日本円を含まない通貨ペアでのスプレッド表示例
スプレッドは1通貨単位に対しての内容です。

通貨ペアスプレッド
ユーロ/米ドル0.3pips
ポンド/米ドル1.0pips
米ドル/スイスフラン1.6pips
米ドル/カナダドル1.6pips
ユーロ/NZドル2.9pips
ユーロ/豪ドル1.5pips
ユーロ/英ポンド1.0pips
豪ドル/米ドル0.6pips

※1pips が幾らになるのかは、通貨ペアによって異なります。

スプレッドの単位 銭 と pips(ピップス)

円を使用してFX取引を行う場合、スプレッドの主な表示単位は「」と「pips(ピップス)」の2つになります。
:日本円が含まれた通貨ペアで取引を行う場合、スプレッドの単位は「銭」となります。0.1銭=0.001円、1銭=0.01円、10銭=0.1円、100銭=1円。
pips(ピップス):日本円を含まない通貨ペアで取引を行う場合、スプレッドの単位は「pips(ピップス)」となります。1pips が幾らになるのかは、通貨ペアによって異なります。例えば、USD/JPY(米ドル/日本円)の場合、1pips=0.01円(1銭)、EUR/USD(ユーロ/米ドル)の場合、1pips=0.0001米ドルとなります。0.0001米ドルを円換算してみると、例えば1ドル150円とした場合、0.0001米ドルは0.015円(1.5銭)になります。

もしスプレッドが 0 だったら

USD/JPY(米ドル/日本円)
売値(Bid)買値(Ask)
100.000100.000
スプレッドは0銭(0pips)

もし、スプレッド が 0 で 売値(Bid) と 買値(Ask) の価格差が無ければ、トレーダーが通貨を買い、レートが変わらないうちに通貨を売った場合、全く同じ価格で通貨を売買したので、損益は 0 となります。

ですが、実際には買値の方が高くなっていて、スプレッドが必ずあります。新規注文を発注した時点で、スプレッド分の損失が発生し、損益に反映されます。ですので、利益を出すためには、為替レートがスプレッド差以上に有利な方向へ変動する必要があります。また、スプレッドは狭ければ狭いほどトレーダーにとって有利となるので、通貨ペア、FX業者(ブローカー)、売買タイミングなどを加味して、取引を行うと良いでしょう。

スプレッドの計算

USD/JPY(米ドル/日本円) で取引を行う、としたケースで計算してみましょう。スプレッドによるコストは「スプレッド ✕ 取引通貨量 = スプレッドのコスト」で算出することが出来ます。スプレッドは「売値(Bid) と 買値(Ask) の 差」です。

スプレッド
売値(Bid) と 買値(Ask) の 差
スプレッドのコスト計算
スプレッド ✕ 取引通貨量

例 -1- <スプレッドの計算>

下記レートで10,000通貨分を取引した場合

USD/JPY(米ドル/日本円)
売値(Bid)買値(Ask)
139.998140.000
スプレッドは0.2銭(0.002円)

スプレッドのコスト計算

0.2銭 ✕ 10,000通貨 = 2,000銭
(スプレッド ✕ 取引通貨量)

スプレッドによるコストは、2,000銭 ですので、20円となります。1通貨単位のスプレッドが0.2銭、つまり1通貨分の1米ドルを買うためには0.2銭必要で、10,000通貨分の米ドルを買うのに2,000銭=20円が必要となります。従って、スプレッドによるコストが20円発生することになります。

画像1通貨単位
「1通貨単位」とは、取引される通貨ペアにおける最小取引単位のことを指します。最小取引単位では、対米ドル「USD/JPY(米ドル/日本円)」では1ドルから、対ユーロ「EUR/JPY(ユーロ/日本円)」では1ユーロから、取引が可能です。

買値(Ask)

140.000円 ✕ 10,000通貨
= 1,400,000.000円(140万円)

1米ドル140.000円のレートで10,000通貨分の米ドルの買い注文を行うと1,400,000.000円(140万円)が必要資金になります

売値(Bid)

139.998円 ✕ 10,000通貨
= 1,399,980.000円(139万9980円)

同じレートで直ぐに反対売買を行うと、1米ドル139.998円のレートで10,000通貨分の米ドルの売り注文となるので1,399,980.000円(139万9980円)となります。

取引コスト=スプレッド
この取引では、買値(Ask) 1,400,000.000円(140万円) から 売値(Bid) 1,399,980.000円(139万9980円) となるので、コストは、20円(2,000銭)となるのです。つまりスプレッド分がコストとして発生します。実際には直ぐに反対売買を行うことはありませんが、スプレッドが取引コストとなる、ということが分かると思います。
取引で1往復した時にかかるコストは、スプレッドが狭いほど小さくなります。

画像非常に低コスト
銀行などで外貨預金した場合、日本円から外貨へ、外貨から日本円へと、行きと帰りで高い手数料が発生します。FXの場合は、往復でスプレッド分のコストが1回のみです。

例 -2- <スプレッドの計算>

下記レートで10,000通貨分を取引した場合

USD/JPY(米ドル/日本円)
売値(Bid)買値(Ask)
118.990119.010
スプレッドは2銭(0.02円)

スプレッドのコスト計算

2銭 ✕ 10,000通貨 = 20,000銭
(スプレッド ✕ 取引通貨量)

スプレッドによるコストは、20,000銭 ですので、200円となります。

スプレッド分のコストは新規注文を行った時点で含み損益に反映されます。つまり、取引はスプレッド分を差し引かれマイナスから始まります。少なくともスプレッド分を為替変動でプラスとならなければ、利益は発生しません。

スプレッドの計算 外貨✕外貨

EUR/USD(ユーロ/米ドル)等、外貨同士の売買取引でスプレットによるコストを計算する場合、スプレットによるコストを計算した後に、円への換算を行います。

EUR/USD(ユーロ/米ドル)
売値(Bid)買値(Ask)
1.2000米ドル1.2020米ドル
スプレッドは20ピップス(0.0020米ドル)

EUR/USD(ユーロ/米ドル)の買値(Ask)が1.2020米ドル、売値(Bit)が1.2000米ドルの場合、スプレッドは20ピップス(0.0020米ドル)です。スプレットによるコストは20ピップス(0.0020米ドル)となりますが、これを円換算することで、最終的な円でのコストが算出されます。例えば、1ドル150円とした場合、0.0020米ドルは0.30円(30銭)になります。

USD/JPY(米ドル/日本円)の場合、1pips=0.01円(1銭)、EUR/USD(ユーロ/米ドル)の場合、1pips=0.0001米ドルとなります。0.0001米ドルを円換算してみると、例えば1ドル150円とした場合、0.0001米ドルは0.015円(1.5銭)になります。

EUR/USD(ユーロ/米ドル)の1pipsの値段

0.1pips=0.00001米ドル(000.1セント)
1pips=0.0001米ドル(00.1セント)
10pips=0.001米ドル(0.1セント)
100pips=0.01米ドル(1セント

スプレッドの基本

スプレッド
(1) 売値(Bid)
トレーダー が通貨ペアを売りたいときの価格。つまり、ブローカー が トレーダー からその通貨を買う価格です。
(2) 買値(Ask)
トレーダーが通貨ペアを買いたいときの価格。つまり、ブローカーがトレーダーにその通貨を売る価格です。
(3) スプレッド
売値(Bid) と 買値(Ask) の差で、取引の際にトレーダーが実質的に支払うコストです。たとえば、USD/JPY(米ドル/日本円)の買値(Ask)が150.000円、売値(Bit)が149.990円の場合、スプレッドは1.0銭(0.01円=1ピップス)です。EUR/USD(ユーロ/米ドル)の買値(Ask)が1.2020米ドル、売値(Bit)が1.2000米ドルの場合、スプレッドは20ピップス(0.0020米ドル)です。1ドル150円とした場合、0.0020米ドルは0.30円(30銭)になります。

ブローカー:外国為替の取引業者のことで、外国為替市場(FX市場) での取引を仲介する金融機関や会社です。FXブローカーは、個人や機関投資家が通貨ペアを売買するためのプラットフォームやサービスを提供します。

トレーダー:外国為替市場(FX市場) で通貨を売買し、為替レートの変動を利用して利益を得る個人や機関のことです。

スプレッドの種類

  • 固定スプレッド: 常に一定のスプレッドが設定されているタイプ。市場の変動にかかわらずスプレッドが変わらないため、取引コストの予測がしやすいですが、流動性が低いときやニュース発表時には広がることがあります。
  • 変動スプレッド:市場の流動性やボラティリティに応じてスプレッドが変動するタイプ。流動性が高いときはスプレッドが狭く、流動性が低いときや市場が不安定なときは広がることがあります。

スプレッドの変動

日本国内のFX会社(ブローカー)では固定スプレッドを採用しているケースが多いですが、固定スプレッドであっても、様々な要因でスプレッドは広がったり狭まったり変動します。何かの影響で相場が大きく変動したり、市場への参加者が少なく通貨売買の流動性が乏しい場合など、スプレッドが広がり易くなります。これは、FX会社(ブローカー)が、相場の急速な変動に対応出来ない場合や、市場の流動性のバランスが悪く、十分な反対取引を確保できないためです。

経済指標の発表前後

雇用統計、消費者物価指数(CPI)、国内総生産(GDP)など、重要な経済指標の発表前後にスプレッドが広がり易くなります。これは、経済指標が予測とは異なる内容であるなど、市場に大きなインパクトを与え、相場が急激に変動するためです。

想定外のイベント

グローバル企業の不正や倒産、テロや戦争、自然災害など、経済界へも大きな影響を及ぼす想定外の事件や事象が発生した場合などにも、市場が大きく反応し、相場が急速に変動するため、スプレッドが広がる可能性があります。

流動性が少ないタイミング

市場の流動性が低い時間帯、例えば、主要な金融市場が閉鎖している時間帯や祝日、年末年始、市場が開いたばかりの早朝では、市場への参加者が少なく、ブローカーが十分な反対取引を確保できないため、スプレッドが一時的に広がることがあります。

スプレッドの影響

取引コスト:スプレッドは取引を開始する際のコストとなり、利益を上げるためにはこのスプレッド分の価格変動が必要です。例えば、スプレッドが広いと、価格がその分動かないと利益が出ません。

流動性:通貨ペアの流動性が高いほど、スプレッドは狭くなります。主要な通貨ペア(例: EUR/USD、USD/JPYなど)は流動性が高く、スプレッドも狭い傾向があります。

取引戦略:スキャルピングなどの短期間の取引では、スプレッドが狭いことが重要です。逆に、長期的なポジションの場合、スプレッドの影響は相対的に少なくなります。

スプレッドの確認方法

トレーディングプラットフォームやブローカーのウェブサイトで、リアルタイムのスプレッド情報を確認できます。スプレッドの広がりや狭まりを常にチェックし、取引コストを把握することが重要です。

スプレッドは取引コストの重要な要素であり、効率的な取引を行うためには、スプレッドの動向や影響を理解し、適切な取引戦略を採用することが求められます。

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日付

投稿日:2024年8月11日
最終更新日:2024年09月02日

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