UPDATE:2024年11月12日
PHPとは! Web開発に最適化-今からPHPを勉強する初心者向け-
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PHPとは
- PHPはウェブ開発に最適化された言語
PHPはウェブ開発に最適化された言語です。もともと動的なウェブコンテンツ(掲示板、会員管理、ショッピングカートなど)を作成するために開発されました。そのため、HTMLへ容易に組み込むことが出来ます。
例えば以下のコードを index.php というファイル名で保存して、PHPが実行できる環境に設置しブラウザでアクセスすると、アクセスしている日の日付が表示されます。
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 | <!-- サンプルコード --> <!DOCTYPE html> <html> <head> <meta http-equiv="X-UA-Compatible" content="IE=edge"> <title>phpを動かしてみよう | WEPICKS!</title> <meta charset="utf-8"> </head> <body> <?php echo "本日の日付:".date('Y-m-d'); ?> </body> </html> |
結果は
となります。(アクセスした日の日付けが表示されます。)
以下の箇所がPHPを記述しているコードですが、HTML から PHPモード の切り替えがとても簡単です。
1 2 3 | <?php echo "本日の日付:".date('Y-m-d'); ?> |
PHPは元々個人で開発されていましたが、コードが公開され、様々な開発を経て、現在では世界中で使われるプログラム言語となりました。
PHPという呼び名は Hypertext Preprocessor を再帰的に略したものです。ちなみに、最初は「Personl Home Pages」とう名称だったそうです。
オープンソースの汎用スクリプト言語
PHPは厳密にはオープンソースの汎用スクリプト言語です。
PHPはインタープリター言語でもあり、C言語などのようにコンパイル(コンピュータ上で実行可能な形式に変換すること)する必要がないので、プログラムを記述したら直ぐに実行する事が出来ます。
PHPはサーバーサイドで実行
PHPのスクリプトはPHP実行環境がインストールされたウェブサーバー上で動作します。プログラムコードをサーバー側で実行し、その処理結果をクライアント(ウェブブラウザ)側に送信します。つまり、PHPはサーバーサイドのスクリプト言語と分類されます。一方でクライアント=ブラウザ上で実行できる JavaScript は、クライアントサイドスクリプト言語となります。
オープンソース
PHPはソースコードが公開されているのでオープンソースということになります。
PHPを習得すれば、より動的なウェブサイトが構築できるでしょう。Wikipedia、flicker、FacebookがPHPを採用しています(2017年6月現在)。
PHPで出来ること
PHPでウェブアプリケーションの構築が可能です。
例えば、
- メールフォーム
- アクセスカウンター
- 会員管理システム
- 予約管理システム
- 掲示板
- ショッピングサイト
- SNSサイト
- ウェブログ(ブログ)サイト
- TwitterやFacebookなどのAPI連携
などの動的なウェブアプリケーションが作成できます。
PHP製のCMS
- CMS(シーエムエス)とは、【Content Management System:コンテンツ・マネジメント・システム】の略称で、Webコンテンツを管理する仕組みやソフトウェアのことです。
データベースと連携
PHPではMySQL(マイエスキューエル)、PostgreSQL(ポストグレスキューエル)、Oracle(オラクル)、Sybase(サイベース)、SQLite(エスキューライト)、DB2 などのデータベースに対応しています。
OSの対応
PHPは、Linux(リナックス)、FreeBSD(フリービーエスディー)、Solaris(ソラリス)、Windows、MacOSXなどのOSに対応しています。
生成
PHPは、PDF、GIF、JPG、PNG、Flashムービーなどを生成させることが出来ます。
ウェブサーバーの対応
PHPは、Apache(アパッチ)、Microsoft IIS、Netscape/iPlanet などのウェブサーバーに対応しています。
PHPの特徴
- ウェブ開発に特化された言語です。
- 動的なウェブコンテンツを作成するのに適しています。
- サーバーサイドスクリプト言語です。
- オープンソースです。
- HTMLへの埋め込みが非常に容易です。
- 他のプログラム言語に比べ開発環境が容易に構築できます。(一般的なレンタルサーバー環境では直ぐに利用できるでしょう。)
- 他のプログラム言語に比べ文法が比較的容易です。(面倒な部分はPHPが自動的に処理してくれます。)
- CGIに比べ処理速度が早いです。
- PHPの設定自由度は非常に高いです。
- 多くの拡張モジュール、オープンソース、フリーのアプリケーションが提供されています。
- セキュリティーレベルはPHPの開発者に大きく依存します。開発者の記述内容によって危険なアプリケーションにも成り得るということです。
- 多くのデータベースに対応しています。(MySQL,PostgreSQL,Oracle,Sybaseなど)
- 多くのOSに対応している。(Linux,FreeBSD,Solaris,Windows,MacOSXなど)
- 多くのウェブ開発で採用されているので日本語ドキュメントが非常に多く、日本語マニュアルも完備されています。
PHPの動作環境
PHPは「Apacheモジュール」としてインストール場合と「CGIバイナリ」としてインストールする場合があります。
PHP は、Windows OS にも実行環境を作ることが出来ます。Windwos10(64bit)へのインストール方法はこちらの記事で紹介しています。「php7 を Windows10(64bit版) で動作させる ウンロード&インストール 手順」
PHPの自由度
PHPは、多くの拡張モジュールやオープンソースやフリーのアプリケーションがり、開発者はそれらを手軽に利用できます。
また、多くのOS、ウェブサーバー、データベースサーバーに対応していて、日本語マニュアルも完備されているので、導入が容易でしょう。
PHPのセキュリティー
本サイトではPHPの基本的なセキュリティー対策とコードの記述方法を紹介していますので、是非読んで見て下さい。PHPセキュリティー
PHPコードのHTMLへの埋め込み
1 2 | <!-- サンプルコード --> <?php PHPコードの記述; ?> |
これによって "PHPモード" の切り替えを行います。このようにPHPモードの切り替えが容易にできるので、PHPコードのHTMLへの埋め込みが非常に簡単です。
基本的には以下の記述の種類があります。詳細は PHP の html 記述方法 でご確認下さい。
- <?php ・・・ ?>
- HTML形式
- <? ・・・ ?>
- <% ・・・ %>
- <?= 式 ?>
PHPの歴史
1995年6月、Rasmus氏はPHP Toolsのソースコードが公開されオープンソースとなりました。開発者は好きなように使用できるようになり、ユーザーによるバグ修正や機能改善も推奨されました。
その後コードの書き換えや機能改善など様々に手が加えられ、1998年6月PHP3.0が公式にリリースされました。PHP3.0は、現存するPHPに近い状態になった最初のバージョンです。
2000年5月にPHP4.0がリリースされました。PHP 4.0はパフォーマンスが大幅に改善されたのに加え、さらに多くのウェブサーバのサポート、HTTPセッション、 出力のバッファリング、ユーザの入力のさらに安全な取得方法の 提供、いくつかの新しい言語構造の提供といった特徴があります。
PHP5は長期にわたる開発とプレリリースを経て2004年7月に公開されました。 改良の目玉は、コアである Zend Engine 2.0 で新しいオブジェクトモデルがサポートされたことで、 その他にも多くの新しい機能が追加されています。
PHP8.3 が2023年11月23日にリリースされました。
PHPのマニュアルサイト
より詳細を厳密に習得したい方は、正規のPHPマニュアルサイトを利用して頂けるといいでしょう。
マニュアルサイトURL:http://www.php.net/manual/ja/index.php
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日付
最終更新日:2024年11月12日