PHPリファレンス
UPDATE:2019年09月18日
PHP の リテラル
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1 Minute Note
- リテラルとは「値そのも」のこと
- 例えば、文字列の 'Hello' や数値の 100 がリテラル値
- プログラム実行中時も 値の意味は 変わらない
リテラル とは、プログラムソースコード中に使用する文字列や数値などの「値自体」のこと(定数)です。プログラム実行時も値の意味は変わりません。
リテラルとは
POINT
- リテラルとは「値そのも」のこと
- 例えば、文字列の 'Hello' や数値の 100 がリテラル値
- プログラム実行中時も 値の意味は 変わらない
リテラルとは、プログラムソースコード中に使用される数値や文字列を直接記述した定数のことで、値そのもののことです。「literal」という単語は「直訳、文字通りの、原文に忠実な」という意味があります。リテラルはプログラム内でそのままの形で現れ、値の意味は変わりません。PHPから値自身と評価されます。
一方で、変数の場合は変数に格納されている内容が評価されます。以下の場合、出力が $string とはなりません。出力は「 変数 」という文字列になります。
1 2 3 | <!-- サンプルコード --> $string = '変数'; echo $string; |
結果は
変数
となります。
リテラルの場合は値そのものが評価され表示されます。定数の対義語が変数であり、その性質も言葉通りになります。
1 2 3 | <!-- サンプルコード --> echo 'Hello'; echo 1; |
結果は
Hello
1
1
となります。
このように、数字の 1 や文字列 'Hello' などPHPプログラムコード中に直接記述し、そのものが評価される値の事をリテラルといいます。また、'Hello'のようにクォーテーションで括った場合は文字列リテラルとして扱われ、数値を直接記述した場合は数値リテラルとして扱われるなど、記述方法によってリテラルが分類されます。「" ' (クォーテーション)」で囲むなどの書式も含めてリテラルと呼ばれる場合もあります。
いろいろなリテラル値
各リテラルの表記方法(書式)を確認してみましょう。
文字列型リテラル
1 2 3 | 'Hello' //文字列型のリテラル値 "Hello" //文字列型のリテラル値 'I\'m feeling lucky' //文字列型のリテラル値 |
1 2 3 4 5 | <?php echo gettype('Hello')."<br>\n"; //文字列型のリテラル値 echo gettype("Hello")."<br>\n"; //文字列型のリテラル値 echo gettype('I\'m feeling lucky')."<br>\n"; //文字列型のリテラル値 ?> |
結果は
string
string
string
string
string
となります。
整数型リテラル
1 2 3 4 5 | 2020 //整数型のリテラル値 -300 //整数型のリテラル値 負の数 0x1A //8進数 整数型のリテラル値 0xFE //16進数 整数型のリテラル値 11111100100 //2進数 整数型のリテラル値 |
1 2 3 4 5 6 7 | <?php echo gettype(2020)."<br>\n"; //整数型のリテラル値 echo gettype(-300)."<br>\n"; //整数型のリテラル値 負の数 echo gettype(0x1A)."<br>\n"; //8進数 整数型のリテラル値 echo gettype(0xFE)."<br>\n"; //16進数 整数型のリテラル値 echo gettype(11111100100)."<br>\n"; //2進数 整数型のリテラル値 ?> |
結果は
integer
integer
integer
integer
integer
integer
integer
integer
integer
となります。
浮動小数点型リテラル
1 2 3 | 1.234 //浮動小数点型のリテラル値 1.2e3 //浮動小数点型のリテラル値 7E-10 //浮動小数点型のリテラル値 |
1 2 3 4 5 | <?php echo gettype(1.234)."<br>\n"; //浮動小数点型のリテラル値 echo gettype(1.2e3)."<br>\n"; //浮動小数点型のリテラル値 echo gettype(7E-10)."<br>\n"; //浮動小数点型のリテラル値 ?> |
結果は
double
double
double
double
double
となります。
論理型リテラル
1 2 3 4 | true //論理型のリテラル値 false //論理型のリテラル値 TRUE //論理型のリテラル値 FALSE //論理型のリテラル値 |
※大文字小文字どちらでも可
1 2 3 4 5 6 | <?php echo gettype(true)."<br>\n"; //論理型のリテラル値 echo gettype(false)."<br>\n"; //論理型のリテラル値 echo gettype(TRUE)."<br>\n"; //論理型のリテラル値 echo gettype(FALSE)."<br>\n"; //論理型のリテラル値 ?> |
結果は
boolean
boolean
boolean
boolean
boolean
boolean
boolean
となります。
NULL型リテラル
1 2 | null //ヌル型のリテラル値 NULL //ヌル型のリテラル値 |
※大文字小文字どちらでも可
1 2 3 4 | <?php echo gettype(null)."<br>\n"; //論理型のリテラル値 echo gettype(NULL)."<br>\n"; //論理型のリテラル値 ?> |
結果は
NULL
NULL
NULL
となります。
リテラルはプログラムを記述するのに必要不可欠なものです。リテラルがなければプログラムは記述できないといってもいいでしょう。
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日付
公開日:2019年7月30日
最終更新日:2019年09月18日
最終更新日:2019年09月18日
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