php filter_id フィルタの ID を取得する
php filter_id フィルタの 名前 からフィルタの ID を取得する
int フィルタのID = filter_id('string $filtername');
入力フィルタ名が見つからない場合 FALSE を返す
説明 | フィルタ名からフィルタIDを取得できます。フィルタ名は filter_list() で取得できます。 | |
---|---|---|
引数 | string 必須 $filtername | フィルタIDを取得するフィルタの名前です。 |
返り値 | int フィルタID | フィルタのIDを数値で返します。指定したフィルタ名が存在しないと、FALSE を返します。 |
サンプル
1 2 3 4 | <?php echo filter_id('validate_url')."<br>\n"; //出力 273 echo filter_id('validate_email')."<br>\n"; //出力 274 ?> |
◆ 引数 や 返り値 のデータ型の説明
データ型 引数 や 返り値 のデータ型の説明引数 や 返り値 | 内容(引数 | 返り値) |
---|---|
string | 文字列型 を受け入れる。 | 文字列型 を返す。 |
int | 整数型 を受け入れる。 | 整数型 を返す。 |
float | 浮動小数点数型 を受け入れる。 | 浮動小数点数型 を返す。 |
bool | 論理型 を受け入れる。 | 論理型 を返す。 |
number | 整数型 または 浮動小数点数型 を受け入れる。 | 整数型 または 浮動小数点数型 を返す。 |
array | 配列型 を受け入れる。 | 配列型 を返す。 |
object | オブジェクト型 を受け入れる。 | オブジェクト型 を返す。 |
array|object | 配列型 または オブジェクト型 を受け入れる。 | 配列型 または オブジェクト型 を返す。 |
mixed | 複数の データ型 を受け入れる(パラメーター)、或いは、返す(返り値)ことが可能。全てのデータ型ではありません。例えば gettype()関数 は全ての型を受け入れますが、一方、str_replace()関数 は、文字列型 と 配列型 のみを受け入れます。また、reset()関数 や end()関数 は、返り値に 配列型 と 論理型(FALSE)を返します。 |
void | パラメータ一覧で void が使用されている場合、その関数がパラメータを受け付けないことを表します。 | 返り値の型が void である場合、返り値に意味がないことを表します。 |
callback | callback 疑似型がこのドキュメントで使われていたのは、PHP 5.4 で callable タイプヒントが導入される前のことでした。両者はまったく同じ意味です。 |
◆ php filter_id() 内容
PHPではデータをチェックするフィルタリング用関数が用意されています。フィルタリング関数を使用する際、フィルタのIDやフィルタ名を指定し、どの種類のフィルタを適応するか選択できます。filter_id()関数 はフィルタ名からフィルタIDを取得できます。フィルタ名一覧を取得するには filter_list()関数 を使用します。
フィルタリングはプログラミングにおいて非常に重要な要素です。変数の内容は、それが想定されている情報である必要があり、それが、想定外の情報を格納している場合にそのまま処理してしまうと、バグや脆弱性につながります。例えば、メールアドレス情報を扱う GET や POST などの変数に、悪意のあるSQL文を入力され、それをフィルタリングせずに処理した場合、データベースへのハッキングにつながる可能性があります。SQLインジェクションなどと呼ばれます。
◆ php filter_id() パラメーター
値 | 内容 |
---|---|
必須 mixed $definition | フィルタIDを取得するフィルタの名前です。 |
◆ php filter_id() 返り値
int
フィルタのIDを数値で返します。指定したフィルタ名が存在しないと、FALSE を返します。
◆ php filter_id() 変更履歴
PHPバージョン | 変更内容 |
---|---|
– | – |
検証用フィルタ一覧
ID | 名前 | オプション | フラグ | 説明 |
---|---|---|---|---|
FILTER_VALIDATE_BOOLEAN | 'boolean' | default | FILTER_NULL_ON_FAILURE | '1'、'true'、'on' および 'yes' の場合に |
FILTER_VALIDATE_EMAIL | 'validate_email' | default | FILTER_FLAG_EMAIL_UNICODE | 値が妥当な e-mail アドレスであるかどうかを検証します。 この検証は、e-mail アドレスが RFC 822 に沿った形式であるかどうかを確かめます。 ただし、コメント、空白の折り返し (whitespace folding) および ドットなしドメイン名 (dotless domain name) には対応していません。 |
FILTER_VALIDATE_FLOAT | 'float' | default , decimal | FILTER_FLAG_ALLOW_THOUSAND | 値が float であるかどうかを検証し、成功した場合は値を float に変換します。 |
FILTER_VALIDATE_INT | 'int' | default , min_range , max_range | FILTER_FLAG_ALLOW_OCTAL , FILTER_FLAG_ALLOW_HEX | 値が整数であるかどうか、オプションで指定した範囲内にあるかどうかを検証し、成功した場合は整数に変換します。 |
FILTER_VALIDATE_IP | 'validate_ip' | default | FILTER_FLAG_IPV4 , FILTER_FLAG_IPV6 , FILTER_FLAG_NO_PRIV_RANGE , FILTER_FLAG_NO_RES_RANGE | 値が IP アドレスであるかどうかを検証します。 オプションで IPv4 あるいは IPv6 のみの指定、 プライベートアドレスや予約済みアドレスではないことの指定もできます。 |
FILTER_VALIDATE_MAC | 'validate_mac_address' | default | 値が MAC アドレスであるかどうかを検証します。 | |
FILTER_VALIDATE_REGEXP | 'validate_regexp' | default , regexp | 値が、Perl 互換の正規表現 regexp に一致するかどうかを検証します。 | |
FILTER_VALIDATE_URL | 'validate_url' | default | FILTER_FLAG_SCHEME_REQUIRED , FILTER_FLAG_HOST_REQUIRED , FILTER_FLAG_PATH_REQUIRED , FILTER_FLAG_QUERY_REQUIRED | 値が URL 形式である (» こちら に準拠している) かどうか、 オプションで、必須コンポーネントが含まれているかどうかを検証します。 妥当な URL が、HTTP プロトコル http:// を指定しているとは限りません。 つまり、その URL が期待通りのプロトコル (ssh:// や mailto: など) を使っているかどうか、さらなる検証が必要だということです。 この関数は、ASCII の URL のみを正しいとみなすことに注意しましょう。 国際化ドメイン名 (非 ASCII 文字を含むもの) は失敗します。 |
除去用フィルタ一覧
ID | 名前 | フラグ | 説明 |
---|---|---|---|
FILTER_SANITIZE_EMAIL | 'email' | 英字、数字および !#$%&'*+-=?^_`{|}~@.[] 以外のすべての文字を取り除きます。 | |
FILTER_SANITIZE_ENCODED | 'encoded' | FILTER_FLAG_STRIP_LOW , FILTER_FLAG_STRIP_HIGH , FILTER_FLAG_STRIP_BACKTICK , FILTER_FLAG_ENCODE_LOW , FILTER_FLAG_ENCODE_HIGH | 文字列を URL エンコードします。オプションで、 特殊文字を取り除いたりエンコードしたりします。 |
FILTER_SANITIZE_MAGIC_QUOTES | 'magic_quotes' | addslashes() を適用します。 | |
FILTER_SANITIZE_NUMBER_FLOAT | 'number_float' | FILTER_FLAG_ALLOW_FRACTION , FILTER_FLAG_ALLOW_THOUSAND , FILTER_FLAG_ALLOW_SCIENTIFIC | 数字、+- および オプションで .,eE 以外のすべての文字を取り除きます。 |
FILTER_SANITIZE_NUMBER_INT | 'number_int' | 数字、プラス記号、マイナス記号 以外のすべての文字を取り除きます。 | |
FILTER_SANITIZE_SPECIAL_CHARS | 'special_chars' | FILTER_FLAG_STRIP_LOW , FILTER_FLAG_STRIP_HIGH , FILTER_FLAG_STRIP_BACKTICK , FILTER_FLAG_ENCODE_HIGH | ''<>& および ASCII 値が 32 未満の文字を HTML エスケープします。オプションで、 特殊文字を取り除いたりエンコードしたりします。 |
FILTER_SANITIZE_FULL_SPECIAL_CHARS | 'full_special_chars' | FILTER_FLAG_NO_ENCODE_QUOTES , | htmlspecialchars() に ENT_QUOTES を指定してコールするのと同じです。
クォートのエンコードを無効にするには FILTER_FLAG_NO_ENCODE_QUOTES を設定します。 htmlspecialchars() と同様、このフィルタは
default_charset に対応しています。
現在の文字セットで無効な文字となるバイトシーケンスが検出されると文字列全体を拒否し、
結果は長さ 0 の文字列となります。
このフィルタをデフォルトのフィルタとして使う場合は、以下の警告を参考にして
デフォルトのフラグを 0 に設定しましょう。 |
FILTER_SANITIZE_STRING | 'string' | FILTER_FLAG_NO_ENCODE_QUOTES , FILTER_FLAG_STRIP_LOW , FILTER_FLAG_STRIP_HIGH , FILTER_FLAG_STRIP_BACKTICK , FILTER_FLAG_ENCODE_LOW , FILTER_FLAG_ENCODE_HIGH , FILTER_FLAG_ENCODE_AMP | タグを取り除きます。オプションで、 特殊文字を取り除いたりエンコードしたりします。 |
FILTER_SANITIZE_STRIPPED | 'stripped' | 'string' フィルタのエイリアス。 | |
FILTER_SANITIZE_URL | 'url' | 英字、数字および $-_.+!*'(),{}|\\^~[]`<>#%';/?:@&= 以外のすべての文字を取り除きます。 | |
FILTER_UNSAFE_RAW | 'unsafe_raw' | FILTER_FLAG_STRIP_LOW , FILTER_FLAG_STRIP_HIGH , FILTER_FLAG_STRIP_BACKTICK , FILTER_FLAG_ENCODE_LOW , FILTER_FLAG_ENCODE_HIGH , FILTER_FLAG_ENCODE_AMP | 何もせず、オプションで特殊文字を取り除いたりエンコードしたりします。 FILTER_DEFAULT は、このフィルタのエイリアスです。 |
フィルタフラグ
ID | 使える場所 | 説明 |
---|---|---|
FILTER_FLAG_STRIP_LOW | FILTER_SANITIZE_ENCODED , FILTER_SANITIZE_SPECIAL_CHARS , FILTER_SANITIZE_STRING , FILTER_UNSAFE_RAW | コードが 32 未満の文字を除去します。 |
FILTER_FLAG_STRIP_HIGH | FILTER_SANITIZE_ENCODED , FILTER_SANITIZE_SPECIAL_CHARS , FILTER_SANITIZE_STRING , FILTER_UNSAFE_RAW | コードが 127 より大きい文字を除去します。 |
FILTER_FLAG_STRIP_BACKTICK | FILTER_SANITIZE_ENCODED , FILTER_SANITIZE_SPECIAL_CHARS , FILTER_SANITIZE_STRING , FILTER_UNSAFE_RAW | バックティック文字を除去します。 |
FILTER_FLAG_ALLOW_FRACTION | FILTER_SANITIZE_NUMBER_FLOAT | ピリオド (.) を数値の小数点として許可します。 |
FILTER_FLAG_ALLOW_THOUSAND | FILTER_SANITIZE_NUMBER_FLOAT , FILTER_VALIDATE_FLOAT | カンマ (,) を数値の桁区切り文字として許可します。 |
FILTER_FLAG_ALLOW_SCIENTIFIC | FILTER_SANITIZE_NUMBER_FLOAT | e あるいは E を、 科学記法の数値として許可します。 |
FILTER_FLAG_NO_ENCODE_QUOTES | FILTER_SANITIZE_STRING | このフラグを指定すると、シングルクォート (') およびダブルクォート (") をエンコードしません。 |
FILTER_FLAG_ENCODE_LOW | FILTER_SANITIZE_ENCODED , FILTER_SANITIZE_STRING , FILTER_SANITIZE_RAW | コードが 32 未満のすべての文字をエンコードします。 |
FILTER_FLAG_ENCODE_HIGH | FILTER_SANITIZE_ENCODED , FILTER_SANITIZE_SPECIAL_CHARS , FILTER_SANITIZE_STRING , FILTER_SANITIZE_RAW | コードが 127 より大きいすべての文字をエンコードします。 |
FILTER_FLAG_ENCODE_AMP | FILTER_SANITIZE_STRING , FILTER_SANITIZE_RAW | アンパサンド (&) をエンコードします。 |
FILTER_NULL_ON_FAILURE | FILTER_VALIDATE_BOOLEAN | boolean 値として認識できない値の場合に NULL を返します。 |
FILTER_FLAG_ALLOW_OCTAL | FILTER_VALIDATE_INT | ゼロ (0) で始まる入力を八進数とみなします。 ゼロの後には 0-7 しか続けることができません。 |
FILTER_FLAG_ALLOW_HEX | FILTER_VALIDATE_INT | 0x あるいは 0X で始まる入力を十六進数とみなします。 後に続けられる文字は a-fA-F0-9 だけです。 |
FILTER_FLAG_EMAIL_UNICODE | FILTER_VALIDATE_EMAIL | Allows the local part of the email address to contain Unicode characters. |
FILTER_FLAG_IPV4 | FILTER_VALIDATE_IP | IPv4 形式の IP アドレスを許可します。 |
FILTER_FLAG_IPV6 | FILTER_VALIDATE_IP | IPv6 形式の IP アドレスを許可します。 |
FILTER_FLAG_NO_PRIV_RANGE | FILTER_VALIDATE_IP | IPv4 プライベート領域 10.0.0.0/8, 172.16.0.0/12 および 192.168.0.0/16 を許可しません。 FD あるいは FC ではじまる IPv6 アドレスを許可しません。 |
FILTER_FLAG_NO_RES_RANGE | FILTER_VALIDATE_IP | 予約済みの IPv4 範囲 0.0.0.0/8, 169.254.0.0/16, 127.0.0.0/8 および 240.0.0.0/4 を許可しません。 予約済みの IPv6 範囲 ::1/128、::/128、 ::ffff:0:0/96 および fe80::/10 を許可しません。 |
FILTER_FLAG_SCHEME_REQUIRED | FILTER_VALIDATE_URL | URL がスキームを含むことを要求します。 |
FILTER_FLAG_HOST_REQUIRED | FILTER_VALIDATE_URL | URL がホストを含むことを要求します。 |
FILTER_FLAG_PATH_REQUIRED | FILTER_VALIDATE_URL | URL で、パス部分を必須とします。 |
FILTER_FLAG_QUERY_REQUIRED | FILTER_VALIDATE_URL | URL で、クエリ文字列を必須とします。 |
FILTER_REQUIRE_SCALAR | 値がスカラーであることを必須とします。 | |
FILTER_REQUIRE_ARRAY | 値が配列であることを必須とします。 | |
FILTER_FORCE_ARRAY | 値がスカラーである場合は、スカラー値をひとつだけ持つ配列として扱います。 |
php filter_id() サンプル
1 2 3 4 5 6 | <?php $aFilters = filter_list(); //利用可能なフィルタ名一覧を配列で返す foreach($aFilters as $sFilterName) { echo "フィルタ名:[".$sFilterName."] - フィルタID:[".filter_id($sFilterName)."]<br>\n"; } ?> |
フィルタ名:[boolean] - フィルタID:[258]
フィルタ名:[float] - フィルタID:[259]
フィルタ名:[validate_regexp] - フィルタID:[272]
フィルタ名:[validate_domain] - フィルタID:[277]
フィルタ名:[validate_url] - フィルタID:[273]
フィルタ名:[validate_email] - フィルタID:[274]
フィルタ名:[validate_ip] - フィルタID:[275]
フィルタ名:[validate_mac] - フィルタID:[276]
フィルタ名:[string] - フィルタID:[513]
フィルタ名:[stripped] - フィルタID:[513]
フィルタ名:[encoded] - フィルタID:[514]
フィルタ名:[special_chars] - フィルタID:[515]
フィルタ名:[full_special_chars] - フィルタID:[522]
フィルタ名:[unsafe_raw] - フィルタID:[516]
フィルタ名:[email] - フィルタID:[517]
フィルタ名:[url] - フィルタID:[518]
フィルタ名:[number_int] - フィルタID:[519]
フィルタ名:[number_float] - フィルタID:[520]
フィルタ名:[magic_quotes] - フィルタID:[521]
フィルタ名:[callback] - フィルタID:[1024]
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日付
最終更新日:2019年12月11日