レンタルサーバー(共用サーバー)を選定するときに、インターネットでサーバーの評判や口コミを検索することがあると思います。有名なホスティング業者のレンタルサーバーであれば色々な人の様々な意見が見受けられると思います。これらの意見はどの程度の信憑性があるのでしょうか。
ユーザーの中には、「口コミ情報は当てにならない」と思われる方もいるようです。レンタルサーバー(共用サーバー)の場合、複数のユーザーで1つのサーバーマシンを共有します。そのため、CPUやメモリなどのサーバーリソースやサーバーに接続されているインターネット接続回線はサーバー内のユーザー全員で共有することになります。このような状況から、あるユーザーの稼働状況が他のユーザーに影響を与えることになります。そのため、「契約したサーバーにたまたまヘビーユーザーが偏っている場合は、運が悪く、口コミで得た情報より悪い状態になってしまう」という理由から口コミ情報は当てにならないとするからです。
例えば、サーバー内のあるユーザーのWebサイトのアクセス数が急激に増えた場合、他のユーザーのWebサービスのレスポンスが悪くなるようなことがあります。つまり、インターネット上の口コミや評価を確認しても、自分が契約した際に収容されるサーバーマシンの他のユーザーの稼働状況によっては、事前に確認した情報とは全く違う状況になる可能性があると言われます。
ですが、このような特異的な状況は長続きしないでしょう。なぜなら、高負荷を頻繁に発生させるユーザーがいる場合は、他のユーザーがクレームを出すでしょうし、ホスティング業者側もそのユーザーに注意を行ったり、専用サーバーなどへ移行するよう促すことになります。そうでないと、共用サーバーが高負荷を発生させる一部のユーザーに独占されるような状況に陥ってしまうからです。ホスティング業者がちゃんとサーバーマシンを監視していれば、劣悪な状態が長期間続くことはありません。逆に負荷状況などを放置しているホスティング業者であれば、評判や口コミには悪い意見が多く見られると思います。
共用サーバーであってもホスティング業者の運営指針がサービスのスピードや安定性に影響するので、口コミや評判は参考になるでしょう。
上記のように一時的に他のユーザーの影響を受けることで自分のWebサイトのレスポンスが悪くなるようなことはあります。その場合、感情的になってしまい、その勢いに任せてインターネット上に極端な書き込みをしてしまう場合もあるでしょう。後々冷静に考えてみればそれ程でもない事もあります。勘違いや知らなかったことから間違った意見も当然あります。逆に、正しい正確な評価もあるでしょう。レンタルサーバーの口コミや評判もそのようなことを踏まえて考えることが必要です。
ネット上の口コミや評判は、ある程度偏りがあるということを踏まえて考えれば、実際に利用している人の意見は参考になると思います。良い意見も悪い意見も様々な評判をなるべく多く確認する必要があります。その上で自分なりに平均化してとらえることが必要です。これは、レンタルサーバーに限らず、あらゆるこのに対して必要なことでしょう。情報をそのまま鵜呑みにせず、多くの意見を取り入れ、客観的な落ち着いた視点で正確に情報を収集することが出来れば、ネット上の口コミや評判は役立つ情報の1つになります。