DNSサーバー(ディーエヌエスサーバー、name server、ネームサーバー) | IT用語
- DNSサーバーはIPアドレス(ネットワーク上の機器を識別番号)に対すドメイン名(ホスト名)を関連付けるコンピューターやソフトウェアのこと
DNSサーバー(ディーエヌエスサーバー)とは【Domain Name System:ドメイン・ネーム・サーバー】の略称で、ネームサーバーとも呼ばれ、IPアドレス(ネットワーク上の機器を識別番号)に対するドメイン名(ホスト名)を関連付けるコンピューターやソフトウェアのことです。
例えば、ドメイン名「aiueo.com」に対応するIPアドレスは「123.45」だとします。この場合、ユーザーがドメイン名「aiueo.com」と検索したものが、「123.45」というIPアドレスに対応します。そして、ドメイン名「aiueo.com」とIPアドレス「123.45」が同一機器を指し示しているという情報を保持し、「aiueo.com」と検索したユーザーが「123.45」というIPアドレスの機器にたどり着けるように関連付ける処理を行うのがDNSサーバーになります。ドメイン名に対するIPアドレスを関連付けることを名前解決と呼びます。DNSサーバーは自身が所属するネットワークに接続されているコンピューターのドメイン名とIPアドレスの対応表が保存されており、外部ネットワークからの問い合わせに応じて名前解決を行います。
ドメイン名は、人間が分かりやすいように「文字列」形式で表現されたものであり、IPアドレスはコンピュータにとって都合が良い、「数字の羅列をピリオドでつなげた形式」で作られたものです。数字の羅列であるIPアドレスは、人間にとっては覚えにくくとても不便なものなのですが、コンピューターには都合が良い識別形式になります。逆に文字列の羅列は人間にとって都合が良く、コンピューターにとっては不都合なものになります。これらの2つの異なる形式を繋ぎ合わせるDNSサーバーは、インターネットの世界を作るのになくてはならない大切なシステムです。
DNSサーバーは障害対策や負荷分散のために、通常主系統と副系統の2系統、或いはそれ以上を用意します。主系統をプライマリDNS、副系統をセカンダリDNSと言います。セカンダリDNSはプライマリDNSのゾーン情報(ドメイン名空間情報)をコピーして保持しています。主に稼動するのはプライマリDNSですが、プライマリDNSにトラブルなどが発生した場合は即座にセカンダリDNSがその役目を担います。また、このような可用性(連続して稼動する能力)向上のためだけでなく、大規模なドメイン管理を行うDNSサーバーでは、付加分散のために複数のセカンダリDNSを用意するケースもあります。
現在インターネット上にて運用されているほとんどのDNSサーバーが、BIND(バインド)【Berkeley Internet Name Domain】というサーバーソフトウェアで構築されており、このソフトはUCB(カリフォルニア大学バークリー校)で開発されたものです。
サーバーは、処理内容に特化してサーバーソフトウェアやサーバーマシンによって構築されますが、主なサーバーとしてWebサーバー(httpサーバー)、メールサーバー(IMAP/POP3サーバーやSMTPサーバー)、DNSサーバー、FTPサーバー、データベースサーバーなどがあります。
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日付
最終更新日:2017年12月06日