XML(エックスエムエル) | IT用語
- XMLは拡張可能なマークアップ言語とされ、汎用的なデータを記述するための言語
XMLを利用すれば、互換性の高い仕様に基づいた統一的な記述方法に則り、独自の要素名(タグ)によってオリジナルの「共通の言葉」としてのマークアップ言語を作ることが出来ます。このため、非常に高い汎用的なデータを記述することができ、異なるコンピューターやソフトウェア同士が相互にデータのやり取りを行うことが可能となります。しかしながら、XMLは、JSON などに比べてデータ量が大きくなり動作が重くなります。
XMLの場合、「情報の意味」と「情報の内容」に分けて記述します。例えば、ある文書「HTMLファイルはWebブラウザで閲覧できます。」の「Webブラウザ」をマークアップしてみると「HTMLファイルは<browser>Webブラウザ</browser>で閲覧できます。」と表現出来ます。文章中の「Webブラウザ」が <browser>・・・</browser> によってマークアップされています。つまり、マークアップするとは、対象となる文章に対して、意味や機能、構造などを付加するということです。例の場合、browser を要素名(タグ:tag)と言い、「 Webブラウザ 」を要素内容、「 <browser>Webブラウザ</browser> 」の開始タグから終了タグまでの単位を要素(element)と言います。「 <browser> 」が情報に意味を与え、「 Webブラウザ 」と情報の内容を記述しています。
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 | <?xml version="1.0"> <all_webbrowser> <browser> <name>Internet Explorer</title> <vendor>Microsoft</maker> </browser> <browser> <name>Chrome</title> <vendor>Google</maker> </browser> </all_webbrowser> |
XMLの最大の特長は要素名(タグ)をユーザーが定義できる点にあります。拡張可能なマークアップ言語と言われる理由もここにあります。HTMLもマークアップ言語の1つですが、HTMLの場合、 <a> <table> など予め定義されている要素名(タグ)しか利用できず、自分で要素名(タグ)を定義することは出来ません。XMLは要素名を自分で定義できることから、マークアップ言語を作成するためのメタ言語とも言われています。メタ言語とは言語を作る言語という意味です。また、XMLはテキストファイルに記述するため、プラットフォームに依存せず、どのようなコンピュータープラットフォームであってもデータを読み込めます。
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日付
最終更新日:2017年11月17日