ホーム > IT用語集 > Drupal(ドルーパル) | IT用語
UPDATE:2017年12月06日

Drupal(ドルーパル) | IT用語

Drupal(ドルーパル)とは? 意味・説明 (IT辞典) | wepicks!
IT用語辞典

  • DrupalはオープンソースのCMSでありWebアプリケーションフレームワークです

Drupal(ドルーパル)とは、PHPで開発されたオープンソースのCMS(コンテンツ・マネジメント・システム)であり、Webアプリケーションフレームワークでもあります。CMSを基本としながらも、幅広いサービスを提供できる性能を持っており、優れたWebアプリケーションフレームワークとしても評価されています。GPL(The GNU General Public License:ソフトウェアライセンス=フリーソフトウェアライセンス)で無償配布されています。Drupalは、2001年にBBSとして公開されたオープンソースのプロジェクトが発端となりました。2017年現在も活発に開発が進んでおり、最新バージョン:8.4.2がリリースされています。また、その人気から大きなコミュニティーが形成されていて、Drupalの開発に大きく貢献しています。

フレームワーク(Framework)とは、ソフトウェアを開発する際に使用頻度の高い汎用的な機能をまとめて提供するソフトウェアの土台として機能するプログラムのことです。
CMS(シーエムエス)とは、【Content Management System:コンテンツ・マネジメント・システム】の略称で、Webコンテンツを管理する仕組みやソフトウェアのことです。CMSでは、文書や画像などのWebコンテンツやレイアウトなどのデザイン要素を一元的に管理し、Webブラウザを介して、CMS管理画面からコンテンツの掲載、更新、削除やデザインの変更などを行うことが出来ます。このため直接ファイルを編集する必要がありません。従来、Webサイトを開発・運用するには、HTMLcssWebサーバーへのファイル転送など専門的な知識が必要でしたが、CMSを利用することでそのような知識がなくてもWebサイトを簡単に作成・運用出来るようになりました。

Drupalの最大の特徴は、ソフトウェアの中核部分と拡張部分が分離されている「モジュラー式」のアーキテクチャにあります。中核的機能を「Drupalコア」と呼び、拡張機能を「モジュール」と呼びます。「モジュール」には標準搭載の「コア・モジュール」と「拡張モジュール」があります。中核部分と拡張部分が分離されていることにより、コアコードに影響を与えることなく、モジュールによる拡張プログラムを追加することが出来るため、高い柔軟性や拡張性を備え、その上で安定性と軽快な動作性能を持っています。

コア・モジュールでは標準で、Webサイト構築機能、CMS機能、ユーザー管理機能、RSSフィード機能、フォーム作成機能、検索機能、コメントやフォーラム機能、投票機能、掲示板機能、多言語サポート、など多くの機能が搭載されています。
拡張モジュールはさらに多様な機能を提供します。ショッピングカート機能、SNS機能など、モジュールのコンポーネント(プログラムの部品)をダウンロード・追加するだけで即実装できます。拡張モジュールの種類はとても豊富で、数は数千にも及びます。オリジナルのモジュールを開発実装することも可能であり、高い自由度と拡張性を提供します。「モジュラー式」のアーキテクチャにより、拡張モジュールによるアップデートはコア部分に影響を与えません。また、テーマ機能により、コンテンツ内容を維持したまま、細かく行き届いたオリジナルデザインを自由に設計することが可能です。

Drupalは、個人用ブログから企業Webサイトまで幅広く利用されています。

Drupalは、クロスプラットフォームをサポートしており、Windows OS、Mac OS X、LinuxFreeBSDなどのOS(オペレーティングシステム)を始め、WebサーバーのApache(1.3以上)やIIS(5以上)とPHP(4.3.3以上)をサポートする環境上であれば動作可能です。また、Drupalはデータベースが必要で、MySQLPostgreSQL、SQLite、MongoDBをサポートしています。


タグ(=記事関連ワード)

タグ:

日付

投稿日:2015年1月30日
最終更新日:2017年12月06日

このカテゴリの他のページ

この記事へのコメント

トラックバックurl

https://wepicks.net/itglossary-drupal/trackback/

page top