相対パス(relative path)と絶対パス(absolute path) | IT用語
- 相対パスは、現在の位置を起点として目的のファイルやディレクトリ(フォルダ)までのパスを記述する方法
- 絶対パスは、階層の頂点から目的のファイルやディレクトリ(フォルダ)までのパスを記述する方法
相対パスは、現在の位置を起点として目的のファイルやディレクトリ(フォルダ)までのパスを記述する方法です。Windows OS の場合を例にしてみます。
現在開いているフォルダが「C:\Program Files\Internet Explorer」だったとします。これはパソコンのCドライブ(HDDの記憶領域)の「Program Files」フォルダの「Internet Explorer」フォルダのことです。現在このフォルダにいるとします。ここから「C:\Program Files\Safari\Plugins」へのパス情報を相対パスで記述する場合、「..\Safari\Plugins」と記述します。「..」は1つ上の階層への移動を示し、そこから、「Safari」フォルダへ移動し、「Plugins」フォルダへ移動することを示します。
試しに「C:\Program Files\Internet Explorer」を開いている状態で、アドレス欄に「..\Safari\Plugins」と入力してエンターを押してみて下さい。「C:\Program Files\Safari\Plugins」へ移動します。
現在のフォルダを示す場合は「.」と記述し、1つ上の階層を示す場合は「..」と記述します。ディレクトリ(フォルダ)の区切り記号は、Windowsの場合、「\(バックスラッシュ)」で、UNIX系 OSでは「/(スラッシュ)」を使用します。
例えば、「../../images/sample.gif」は、上へ2階層移動し、imagesディレクトリ(フォルダ)の中のsample.gifファイルを示します。
絶対パスは、階層の頂点から目的のファイルやディレクトリ(フォルダ)までのパスを記述する方法です。相対パスのように「..」など使用した省略のパス情報ではなく、最上位階層からすべてのパス情報を記述する方法です。Windows OS や UNIX系 OS では、ディレクトリ(フォルダ)構造は、ツリー構造になっています。最上位階層をルートディレクトリとも言います。Windows OS の場合ツリー構造の頂点(最上位階層)を示すには「C:\」「D:\」などとし、UNIX系 OS では「/」となります。従って絶対パスの場合は、最上位階層を示すルートディレクトリから記述します。UNIX系 OS では「/var/www/html/images/sample.gif」などとなり、Windows OSでは、「C:\Program Files\Internet Explorer」というようになります。
ちなみにWindows OSの場合はハードディスクを分割してパーティションを分けることが出来ます。したがって、最上位階層のルートディレクトリは、「C:\」「D:\」などのように分割した分存在します。UNIX系 OSの場合はパーティションを分割しないので、ルートディレクトリは「/」のみです。
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日付
最終更新日:2017年11月30日