FreeBSD(フリービーエスディー) | IT用語
- FreeBSDはUNIXシステム体系を持ったオープンソースの OS です
FreeBSD(フリービーエスディー)とは、UNIXシステム体系を持ったオープンソースの OS(オペレーティングシステム:コンピューターの基本システム)です。UNIX派生OSの1つです。UNIXはソースコードが無償で公開されたため多くの団体や組織によって独自の拡張や改良が施されシステムアップされてきました。このためUNIXを基本とした派生OSが多数誕生しており、FreeBSDもその中の1つです。FreeBSDは無償で利用できる高機能 OS です。現在、The FreeBSD ProjectによってOSの開発がすすめられています。最新バージョンは、FreeBSD 9.2 (2014/1月現在)です。
FreeBSDは、多くのプラットフォームに対応したクロスプラットフォーム機能を備えたOSで、スピードや安定性、セキュリティーに定評があり、ネットワーク機能にも優れています。特にインターネットやイントラネットを強力にサポートしており、数千もの同時ユーザープロセスにも効率的に反応できる設計となっています。Linuxと比べて高負荷時の耐性が強いとされています。また、FreeBSDに移植されたライブラリやアプリケーションの数は 24,000 以上に上ります。
1993年にNate Williams(ネイト・ウィリアムズ)氏、Rod Grimes(ロッドグライムス)氏、Jordan K. Hubbard(ジョーダン・ハバード)氏の3人によってFreeBSD開発プロジェクトが開始されました。
FreeBSDの初期バージョンは、1991年 William Frederick(ウィリアム・ジョリッツ)によって4.3BSDの派生OS Net/2 をベースに開発され発表されました。その後、1993年12月に最初の正式バージョン FreeBSD 1.0 がリリースされました。ところが、ベースとなった OS Net/2 のソースコードに UNIX Systems Laboratories(ユニックス・システムズ・ラボラトリーズ、USL)が著作権を持つコードが含まれていたため、4.3BSD Net/2 をベースとした開発続行が不可能になりました。そのため、FreeBSDプロジェクトは、著作権の問題のない 4.4BSD-Lite を基本とした開発に移行されました。移行後 1994年7月に FreeBSD 2.0 がリリースされました。
FreeBSDは、BSD License(ビーエスディー ライセンス)を採用しており、ソースコードの再配布や改変を自由に行え、著作表示のみ行えば、商用でも自由に開発が行える非常に制限の緩いライセンスです。Linuxが採用しているGPL(The GNU General Public License)よりも自由度が高いライセンスです。
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日付
最終更新日:2017年12月06日