共用サーバー | IT用語
- 共用サーバーとは複数のユーザーでサーバーマシン1台を共有して利用するホスティング業者が提供するサービス
共用サーバー内の各ユーザーはオリジナルのドメインの設定が可能で、マルチドメイン(1ユーザーで複数のオリジナルドメインの設定)、サブドメイン、CRON、専用HDD領域、メールアドレスの作成、データベース、PHPやCGI、FTP、SFTPなど、多くのサービスを利用することが出来ます。業者によっては、Webメーラーソフトが提供されたり、メーリングリストが作成できたり、メールマガジンが発行できたりなど便利なソフトウェアも提供してくれます。(※ホスティング業者によってサービス内容は異なります。)
共用サーバーで提供されるサービスを利用することで、個人や会社のオリジナルホームページやブログの構築・公開は勿論、掲示板やチャット、オンラインショップ(ECサイト:電子商取引)など、動的でインタラクティブ(双方向)なWebサービスを公開したり、アフィリエイトサイトを運営したり、容量の大きいファイルをネット上に保存して他のユーザーと共有したりなど、様々な活用方法を可能にし、小規模から大規模まで色々な用途に対応できます。(※ホスティング業者やプランによって実現できる内容は異なります。)
サーバーの保守管理は業者に一任できるのでユーザー側で手を掛ける必要はありません。このように共用サーバーは低価格で手軽に豊富なサービスを利用できるのがメリットです。
しかしながら、共用サーバーでは、同サーバー内の他のユーザーの影響を受けることがあります。サーバーに負荷の掛かるプログラムを動作させることでCPUやメモリーなどのリソースを占有してしまったり、サーバーへ接続されている回線を占有してしまうようなトラフィックを発生させたり、このようなトラブルを発生させるユーザーが同じサーバー内にいる場合、サーバー内のその他のユーザーのサービスがダウンすることもあります。また、ウィルスをサーバー内の他のユーザーが引き込んで、その他のユーザーへ感染させてしまうことや、サーバー内の他のユーザーが悪意のある攻撃をした場合、サーバー内のその他のユーザーの機密情報が盗聴されることなど、安定性やセキュリティー面でのデメリットも存在します。安定したサービスの運用や機密性の高い情報を扱う場合は専用サーバーを選定するのが良いでしょう。
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日付
最終更新日:2017年11月30日